第14章 Dear my doctor
相葉side
翔ちゃんに必要なものを取りに行ってもらったから部屋には大ちゃんと二人。
大ちゃんの視線を感じて…大ちゃんをみる。
「ん?どうしたの?熱、つらい?」
O:「みんな心配性だなぁ…ほんと…
平気だよ?熱はね?」
熱のせいで上気した顔で言っても説得力無いんですけど…。
O:「それより…雅紀は平気?」
「え?俺? …至って元気だよ?」
O:「体は…でしょ?心は?
ドラマ、プレッシャーになってるでしょ?
翔ちゃん、『雅紀に甘えろって言われた』って言ってたけど…
じゃ雅紀は誰かに甘えてる?
ちゃんと苦しいときに苦しいって言えてる?
雅紀は優しいし我慢強いから…おいら心配なの」
「大ちゃん…」
O:「ね?雅紀、一人で抱え込まないでね?
ちゃんと話してね?
おいらさ、頼りないリーダーだけど…
それでもさ、一応リーダーだし…
お兄ちゃんのつもり…だし…
話、ちゃんと聞くから…さ」
目が潤んでるのは熱のせいだけじゃないね?
「大ちゃん…
頼りないなんて思ってないよ、
大ちゃんは俺たちの頼れるリーダーだよ
大ちゃんがぶれずに居てくれるから
俺たち自由にやれてるの
大ちゃん、誰よりも俺たちのこと
見てくれてるじゃん?
それこそ体調崩すぐらい俺たちのこと
考えてくれてるじゃん?
辛いときはちゃんと言うよ?
大ちゃんに話すとね、なんかさ癒されるから…」
ベッドに座る大ちゃんの肩に手をかけてベッドに寝かせる。
髪の毛を撫でながら続きを話す。
「苦しくなったらね、
ちゃんと言うからその時は聞いてね?
でもね、それは今じゃないよ?
俺、元気じゃない大ちゃんに寄りかかれないよ
だから早く元気になってね?」