第14章 Dear my doctor
相葉side
軽く食事をして、用事があると言うので翔ちゃんのマンションに寄ってから家に帰ることにした。
翔ちゃんのマンション、凄いことになってて…。
まさに惨憺たる状況。
翔ちゃんの葛藤がそのまま部屋に現れてた。
まぁ、普段から片付け苦手だもんね?
それにしても酷いけど。
「翔ちゃん、手伝うから掃除しよ?」
言わずにいられなかった。
S:「うん、悪い…けど
多分、俺だけじゃ収拾つかないから…
手伝い、宜しくお願いします」
さすがにまずいと思ったんだろうな凄く素直にお願いされた。
結局、今日入ってた打ち合わせはキャンセルになった。
だから時間はある。
と言うわけで二人で頑張って掃除した。
途中、休憩を挟みながらも夕方前にはかなり綺麗になった。
これでようやく帰れるね。
翔ちゃんがごみを出してる間に和に電話する。
携帯の呼び出し音が鳴るなか考える。
今日の打ち合わせ、キャンセルになったのはリーダーの体調が落ち着かないから。
やっぱり今回のことがストレスになったみたいで…。
このことは翔ちゃんに言ってない。
俺の口から言うよりも直接会った方がいいと思ったから。
何コールかして電話が繋がる。
「もしもし、和?俺だけど」
N:『俺だけどって新手のオレオレ詐欺ですか?』
からかうような和の声。
「んなわけないだろ?俺だよ、雅紀だよ」
N:『分かってますよ、携帯に名前出たし
で、どうしました?』
いつもの和の口調にほっと息を吐いた。