第14章 Dear my doctor
相葉side
翔ちゃんが俺に頼ってくれてる。
それがなんかくすぐったいけど…素直に嬉しい。
湯船のなかで眠そうな翔ちゃんに声をかける。
『一緒に寝よ』だって。
ファンの子達は知らないよな、こんな櫻井翔を。
間違いなく俺らだけの特権だよな。
「ほら、あがろう?」
S:「ん~」
声は出せど自分で立ち上がる気は無いみたい。
抱き上げて風呂を出る。
「ねぇ体拭く間だけでいいから自分で立って?」
S:「拭く間?」
「そう、拭く間だけ」
S:「わかった、だけね?」
こりゃダメだわ。
用意しといたバスローブを翔ちゃんに着せて自分も着る。
拭くよりこっちの方が早い。
「ほら?ベッドいこ?」
言うと腕を伸ばしてくる。
やっぱり抱いていけと?
まぁ約束だからね。
翔ちゃんを抱き上げ自分の部屋へ。
完全にうつらうつらしてる翔ちゃん。
ここんのところちゃんと寝れなかったんだよね?
「ゆっくり寝てね」
髪の毛を撫でながら呟いた。
そっと部屋を出て着替えて…時間が時間だからニノたちにメールだけ。
『遅い時間にごめんね。
取り急ぎ、報告だけ…。
翔ちゃん、もう大丈夫だから…。
さっきようやく寝たよ。
明日、ちゃんと連れて帰るから
心配しないでね。 雅紀』
送信して、客間を少し整理して…。
ソファーでビール飲んでたら寝ちゃったみたい。