第3章 楽園
二宮Side
A:「どう?
ここ前に来てみたいって
言ってたよね?」
うわ、あんな一言、覚えててくれたんだ。
「うん。来てみたかったよ。
ってか予約よく取れたね。」
A:「うん、おねえがね、
ここの会員権買ったって聞いて…。
使わせてもらうことにしたの。」
「え?おねえって以前、
会ったことがある相葉さんの従姉?
ってか、会員権って
ここホテルじゃないの?」
A:「そうそう、
その従姉のねーちゃんのこと。
あっでね、ここホテルもあるけど
コンドミニアムもあるんだって。
おねえたちコンサート見に来てくれて
そのときに使ったらしいんだけど…
飛行機とか仕事の都合で当初の予定より
早く帰らなくちゃ行けなくなったって
言うからさ。
丁度いいから今日と明日、
俺たちが泊まれるように
手配してもらったの」
そういってそのまま
ロビーのカウンターに行き、
チェックインをしてくれた。
カードキーを手に相葉さんが戻ってくる。
エレベーターで最上階に向かう。
部屋は海が綺麗に見える広めの部屋だった。