第3章 楽園
二宮Side
ホテルの玄関に来ていた
タクシーに乗り、目的地を目指す。
って俺、どこ行くか聞いてないし…。
相葉さんは運転士になにやら
メモ書きのようなものを見せて
行き先を指示してたから
いよいよもってわからない。
相葉さんに聞いても
はぐらかされるし…。
ヒントが欲しいと思って車窓を見る。
いつの間にか
ハイウェイに乗ったみたいだった。
時間も時間だし車も少ない。
既に深夜だから街の明かりも消えて
月の光が海を照らしてた。
やがて…
なんか見たことがあると思ったら…。
先週、まさに来たというか
コンサートをやったコオリナに
来たみたいだった。
タクシーはそのまま
三角屋根が特徴のホテルに入って行った。
『Aulani Disney Resort & Spa』
何年か前にこの地域に出来たという
ディズニーのホテルだった。