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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第14章 Dear my doctor


相葉side

伝わらないもどかしさが自分を突き動かしたんだと思う。

翔ちゃんを壁に押し付けた。

怯えたような声で俺の名前を呼ぶ翔ちゃん。
なんだろう?

いつもは頼りたくなるのに…今はすごく、か弱く見える。

いつもの強さを知ってるから…弱ったこの人を組み敷きたいと思ってしまった自分。

そうだよね?

やっぱりどれだけ強がっても翔ちゃん、ショックが大きかったんだよね?

こんなに弱くなってるのを気づかない位…。

たくさん愛してるあげるよ?
そして…いつもの翔ちゃんに戻って…。

きっと今の俺はいつもの俺とは違う。
貴方がいつもの貴方じゃないのと同様に…。

癒してあげるよ?俺なりのやり方で…。

綺麗な瞳は俺を蔑むだろうか?
そう思って顎に指をかけ自分にその瞳を向けさせる。

俺の好きなその瞳にみえたの…怯えの向こうに透ける縋るような光。

くちづけながら囁く。

「大丈夫、怖いことはしないよ?

気持ちいいことだけしてあげる。

だから…素直に求めて」

響く水音。

「自分に素直になって…

それは悪いことじゃないよ…

素直な翔ちゃんを誰も責めないよ…

それは…当たり前のことだから…

誰もが持つ欲求だから…

たくさん甘えて…

そしたらその分だけ気持ちよくしてあげる…」

角度を変え翔ちゃんの唇を貪る。

逃げてた舌が俺の舌に絡むまで…翔ちゃんから絡めてくるまでひたすら…キスを続けた。
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