第14章 Dear my doctor
相葉side
S:「俺は雅紀みたいになれないよ。
雅紀は…雅紀だから。
自分の素直に気持ちを表現しても周りは
素直に受けとめるけど…。
俺が同じことをしたら…周りは許さないよ」
そういう翔ちゃんはいつもの翔ちゃんと違って儚げで…。
甘えられないの知ってるけど…。
これが大ちゃん相手なら違ったのかな?
もっと素直に気持ちを話してくれたのかな?
あの時、翔ちゃんだけでなくみんなで…。
いやせめて大ちゃんだけでも傍にいたらこんなになってなかったのかな?
「翔ちゃん…。
ごめん、俺の言うこと分かりづらいよね?
おれ、バカだから翔ちゃんみたいに
上手く説明出来ないや。
あのさ?別に俺になる必要はないでしょ?
だって櫻井翔は櫻井翔じゃん。
相葉雅紀じゃない。
同じになる必要もないし…。
『周りが許さない』って…。
外野なんて関係ないじゃん。
ってか周りに甘える必要はないと思うけど…。
でも…でも俺たちは別じゃない?
なんで俺たちにも素直に気持ちを
伝えてくれないの?
年下には言えない?
大ちゃんならいいの?
苦しいなら苦しいって言いなよ。
ちゃんと受けとめるよ俺たち。
そんなに信用できない?
これだけ長く一緒にいるのに?
いろいろ乗り越えてきたのに?
なんでさ、俺たちの兄貴でいようとするの?
それ自体は悪いことじゃ無いけど…。
無理して苦しむ姿なんてみたくないよ」