第13章 Childhood's end
二宮side
智のキスを合図にしたかのように
瞑ったいた目を開く。
目の前には当然ながら智の顔がある。
智の頬に手を伸ばし俺からキスをした。
心配そうな瞳。
その優しさに導かれるように口を開く。
「ねぇ…智?俺のこと…好き?」
O:「うん、好きだよ」
何を当たり前のことを聞くの?って顔で
俺のことを見ながら即答する。
「それは俺がメンバーだから?」
ちょっと困った顔をしながら答える。
O:「う~ん、
半分正解で半分ハズレ…かな?」
「どういう意味?」
O:「きっかけは間違いなく
【メンバー】だから…だよね?
色々なことを一緒に乗り越えてきて
その中でお互いを知って…。
この好きの種類が
うまく説明出来ないけど…凄い特別。
慕ってくれるからとか
長くいるからとかじゃ
………身体を繋げることなんて
出来ないよ。
例えば…
知念のことを可愛いとおもっても
それは…例えば弟みたいなもんで
ムリだよ。
色々乗り越えてても
マネージャーとかも…
男とか女とか関係なくムリ。
【メンバー】は特別だから…。
もしも和がメンバーじゃなければ
この関係はないと思うよ。
ただ、もし今、和が
【メンバー】じゃなくなったら…。
そんなの考えたくもないけど…。
そうなっても和が望むなら…
続くと思う。
出会いは【メンバー】だけど
今は人として和が好きだから…。
性別とかモラルとか色々全て越えて…
好きだから。
だから半分正解で半分ハズレかな?」