第12章 tie me up… tie you down…
櫻井side
見られたら恥ずかしいなんて
かわいいこと言うじゃん。
「誰にみられるのが恥ずかしいの?
潤たちなら知ってるから大丈夫だろ?」
O:「やっ…でも…恥ずかしい…って
しょ…ちゃんっの…ばか…」
「『ばか』って…まぁいいけどね…
智に惚れすぎて
とっくに馬鹿になってるからね」
ここぞとばかりに言ってのける。
そのまま憎まれ口を叩くかわいい口を塞ぐ。
舌を絡め合い、
どっちが先に降参するか試すように
長いキスをする。
俺の胸を握った手で叩く智くん。
一瞬、唇を離し、
鼻で息すればいいじゃんって言いながら
再び塞ぐ。
十分に智くんの唇を堪能してから
ようやく唇を離した。
お互いの唾液で光る智くんの唇。
まだ足りない、もっと貪りたい。
その気持ちを押し殺して、
肩で息をする智くんをベッドに押し倒し
胸の飾りに手をかける。
既に十分に存在を主張する飾りの片方に
唇を押しつけ吸い上げる。
そのまま舌を這わす。
O:「んっ…やぁ……ふっ…ん…んんっ」
舐め上げながら智くんの顔に視線をやる。
明らかに感じてる顔をしてる。
快感に耐えるようにぎゅっと目を瞑る姿が
可愛くて虐めたくなる。
舌の動きを止める。
もうひとつの飾りを弄る指も止める。
急に止まった動きに戸惑ったのか
キツく結ばれた瞼が弛む。
開いた瞳が『なんで?』って聞いてる。
「ん?どうした?」
O:「んっ…なんで…」
「『なんで』ってなにが?」
O:「『なにが』って…」
顔を赤くして無言で訴える。