第11章 Sweet remedy
櫻井side
俺らの話が終わるのを見計らったように
携帯が鳴る。
潤からで『あと10分ぐらいで戻る』
っていうメール。
潤には『わかった』ってメール入れて、
智くんたちに伝える。
O:「翔ちゃん、ニノ!ゴメン、手伝って~」
N:「はいよ?で、なにやればいい?」
すたすたとキッチンに向かうニノ。
O:「取り皿とかお箸とかお願いしていい?」
N:「グラスはどうする?」
O:「うーんどうしよう?そこはなりゆきで」
N:「翔さん飲むの?」
「ビールあったっけ?」
A:「ビールは売るほどあるよ」
そう答える相葉くんの手元にはビールの缶。
ニノが目ざとくみつける。
N:「あ~、まーくんフライング?
一人でズルくない?
普通、飲む前に声かけない?」
A:「だって和、ドラマ中じゃん。
撮影、明日もあるんでしょ?
そういう日は飲まないじゃん」
N:「いや……確かにそうだけど。
でも、さぁ!」
「まぁいいじゃん?ね?
雅紀も疲れて帰ってきたから
飲みたくなったんでしょ?」
O:「ふたりともイライラしないの。
けんかはよくないよ」
N「喧嘩じゃないし…」
頬っぺたを膨らますニノ。
M:「ただいま~!…ってどうしたの?
この空気?」
タイミングがいいと言うべきか
悪いと言うべきか…?
潤が帰ってきた。