第11章 Sweet remedy
二宮side
玄関から聞こえるただいまの声。
大野さんと相葉さんの声。
ふたりが喋りながらリビングに入ってきた。
A:「ただいま~ふたりとも帰ってきてたの?
もっと遅いかと思ってた」
そう言ってリビングに入ってくる。
O:「ただいま~翔ちゃん、ニノ早いね。
おいら達が一番だと思ったのに」
「まぁ色々あってね」
S:「思ったより早く終わったの」
相葉さんが翔さんの手元のまだ開いてない
金平糖の袋を見て聞く。
A:「翔ちゃん、緑のある?
あれ、俺、好きなんだよね」
S:「緑って抹茶味のやつ?
まだ、瓶に入ってるんじゃない?」
相葉さんはさっき翔さんが閉めた
引き出しを開けて小瓶を取りだし、
中から器用に緑色の金平糖だけを
手に取った。
A:「あった!これ!」
そう言って口にいれる。
N:「相葉さん、何かあったの?」
聞く俺に大野さんが聞くなと言う顔で
首を振ってる。
A:「なんにもないよ、ニノ」
いつもと変わらないようで
やっぱり違う口調で相葉さんが応える。
多分俺、地雷踏んだ気がする。
O:「雅紀、夕飯の準備しよ?」
そう言って無理矢理、
話題を転換しようとする大野さん。
S:「今日の夕飯なに?」
同じく、大野さんのサインを見て
翔さんも話題を変えようとする。
俺も乗ることにした…。
その方が絶対いいと思ったから…。