第10章 Super Fresh!
櫻井side
喫煙ルームで一服して、
ついでにタバコ買い足して部屋に戻ると
もうルームサービスが来てたみたい。
潤がテーブルに綺麗に並べてた。
「悪ぃ、待たせた?」
M:「いや、ちょっと前に来たところだよ」
「んじゃ、飲むか?」
潤がグラスにワインを注ぐ。
ほんと、こういうの絵になるよな…潤って。
M:「ん?なんか、ついてる?」
たぶん視線に気づいたんだろう、
潤が聞いてくる。
「いや、様になるなぁって思ってさ」
M:「そう?」
「ずいぶん、大人になったよな…」
M:「翔く~ん、遠い目してるよ」
「おっと。まずは乾杯だな」
M:「何に?」
「新年に?あとは…ふたりの夜に?」
潤がにやりと笑う。
M:「それ、いいね。
では、新年とふたりの夜に乾杯!」
「乾杯!」
そう言って静かに飲み始めた。
潤と飲むときはお互い、
めちゃくちゃ喋る訳じゃない。
ぽつりぽつりと話す時間が心地いい。
「お前さ、昨日、チーフ休ますために
智くんの送り、かって出たみたいなこと
言ってたけど…あれ、
本心じゃないだろ?」
M:「やっぱバレた?」
「バレないわけないだろう?
智くんがアメリカ行くの寂しかったんだろ?」
M:「翔くんだってそうでしょ?」
潤が笑う。