第1章 日常
櫻井Side
ニノが大きな箱を抱えて戻って来た。
?なんだ?あれ。
N:「大野さんの荷物だって
マネージャー言ってたけど。
どこに置いたらいい?」
O:「あ、届いたぁ。
テーブルにおいてもらっていい?」
N:「りょーかい。でこれなんなの?」
O:「開けるよ…じゃじゃーん」
ちょっとはにかみながら箱を開ける智くん。
中にはケーキが入ってた。
プレートには
【10年間ありがとう
これからもよろしくね】
って入ってた。
「あーー今日で10年かぁ!」
N:「ちょ、翔さん、声のボリューム、
馬鹿になってますけど」
M:「10年?って今日か!
で、智くんこれ用意してくれたの?」
O:「うん。そもそもの原因はおいらだし…。
でもおかげで今があるわけだし…。
面と向かっても照れくさかったから」
顔を赤くしながら言う智くん。
A:「原因とか…そんなのないよ。
俺、こうやって大好きなメンバーと
一緒にいられるの最高だよ。」
N:「そうですね。
あいばかさんにしては全うなことを
いうじゃないですか?
大野さん、原因とかそんなの
関係ないですから。
他人なんてどうでもいいんです。
俺は今のこの状態を
いとおしく思ってますよ。」
こんな形で住むようになって今日で10年。
本当に色々、いろいろあったけど…。
「智くん、俺、みんなとこうやって
過ごせるのが本当に幸せだよ。
これからもよろしくね。」