第9章 Rely on me
櫻井side
O:「翔ちゃん?起きて。
そろそろ支度しないと…迎え来るよ」
「う~ん。もう?」
O:「うん、もうすぐ。
あんまり勧めたくはないけど
シャワー浴びるなら浴びてきて」
そう言う智くんからは
うちのボディーソープの匂いがした。
「じゃあ、浴びてくる」
シャワーを軽く浴びて汗を流してさっぱり。
髪を拭きながらリビングに戻る。
O:「翔ちゃん、髪、乾かしてあげる。
その間にこれ、食べてて」
ドリンクタイプのゼリーを受け取り
素直に口にする。
まだ正直、熱もあるし完璧ではないけど
頭を仕事モードに切り替える。
マネージャーから迎えの連絡があって
二人で部屋を出る。
O:「マネージャーには熱のこと、
言ってないけど…どうする?
伝えとく?」
「言わなくていいよ。
何て言って迎え頼んだの?」
O:「翔ちゃんと打合せしてて遅くなったから
そのまま泊まったから迎えに来てって。
二人とも遅くまで話してたから、
翔ちゃんに運転させたくないから
二人とも乗っていくって言っといた」
「いろいろ気、遣わせてゴメンね」
O:「だから車で寝てても大丈夫だよ」
マンションの車寄せにある車に乗って
局のスタジオに向かう。
俺は携帯からメールの返信。
寝ようと思わなかった訳じゃないけど
幸い、薬のお陰である程度下がったから、
性格上やらずにいられない。
智くんは…寝てる。
っていうかふりかも?
マネージャーからしたら
これがいつもの俺たちだから。