第9章 Rely on me
大野side
S:「いかないで…」
涙目でおいらを見つめる翔ちゃん。
そばに行って宥める。
「なんかお腹に入れないと薬、
飲めないでしょ?
ほんとはゆっくり休ませてあげたいけど
仕事飛ばしたくないでしょ?」
S:「だけど…いまはひとりになりたくない…」
「ひとりになりたくないって
コンビニ行くだけだからすぐ戻るよ?」
S:「でも…」
翔ちゃんのおでこにキスをする。
「まだ熱、あるじゃん。
大人しく寝てよう?
素直に聞いてくれるとおいら嬉しいんだけど」
S:「素直に聞いたらごほうび…ある?」
「ごほうび?
いいよ、考えておくよ」
そう言ってもうひとつキスを落とす。
「汗、かいたでしょ?
着替えもってくるから着替えて待ってて」
そう言ってクローゼットに向かう。
新しい着替えを渡し
「寝れないなら無理して寝なくていいから。
ソファーでのんびりしてて」
そう言って翔ちゃんの頭をポンポンと
撫でてコンビニへ向かった。
飲み物、ゼリー、レトルトのお粥…あと何があればいい?
とりあえず思い付くものをかごに入れ
会計を済ましマンションに戻った。
部屋に入ると着替えた翔ちゃんが
ソファーに座って玄関の方を見てた。
目が合った瞬間、安心したような顔になる。
今日の翔ちゃん、ほんと、かわいいなぁ。