第9章 Rely on me
櫻井side
ヤバい、やっぱり熱、上がってきたかも。
肩を貸してくれる智くんに
おとなしく甘えさせてもらう。
智くんがさりげなく
肩をポンポンと叩いてくれる。
そのリズムと手の暖かさに
うつらうつらしてきた。
遠くで智くんとニノの声が聴こえる。
N:「それにしても大野さん、
よく気がついたね?
画面越しでわかるもの?」
O:「他の人はわからないと思うけど
みんなのことならわかるよ?」
N:「え?翔さんだからじゃないの」
O:「うん、翔ちゃんだけじゃないよ。
ニノも相葉ちゃんも潤くんも…
わかるよ。
普段から見てるつもりだし…
一応…リーダー…だからね」
耳元で揺れる智くんの声が心地いい。
N:「さっすがリーダー」
O:「ちゃかすなよ。
ニノも最近、睡眠時間少ないだろ?
ゲーム、ほどほどにしないとダメだよ」
N「ヤベ、やぶ蛇だった」
O:「まぁゲーム、楽しいもんね」
N:「ところで明日なんだけど…
翔さんもだよね?」
O:「うん、明日はマネに迎え頼む。
ギリギリまで休ませたいし。
翔ちゃん、自分の体調不良で
穴あけるの嫌がるでしょ?
とりあえず現場には連れてくよ。
ニノ、悪いけどトークの廻しお願いね」
N:「あっそっちのほうは大丈夫。
俺とJとでなんとかなんとかするから」
O:「ありがとね」
N:「どういたしまして」
二人の声を聞きながら眠りに落ちた。