第8章 Dive into the blue
大野side
口角を滑り落ちる唾液を潤くんが舐めとる。
舌の感触にぞくぞくする。
背中を包む潤くんの温かな体温と
与えられる刺激のギャップにクラクラする。
思わず身じろぐ。
そんな俺の躰を押さえ首元から
潤くんが手を滑らす。
胸の飾りに潤くんの指が触れる。
それだけなのに…躰が熱くなる。
「あっ…潤…ダメ……」
自分の声とは思えない声が洩れる。
M:「どうしたの?
今日は火がつくの早くない?」
からかうように耳元で囁く。
「そんな……こと…ない」
M:「ほんとにぃ?」
そう言いながらもう片方の手は
シャツの上からもうひとつの飾りに触れる。
もどかしい刺激に
もっと強い刺激が欲しくなる。
声が出るのを誤魔化したくて
潤くんの唇に自分の唇を押し付ける。
その間も潤くんの手は止まらない。
刺激に力が抜ける。
足元から崩れ落ちそうになったところを
潤くんに支えられる。
そのままソファーにおろされる。
M:「そんなに感じたの?
まだ胸だけしか弄ってないのに…」
「じゅ…んっ…いじわる…いっわないで…」
涙目で潤くんに訴える。
M:「その顔、煽ってるだけだよ」
潤くんは笑いながら俺のシャツをはぎ取り、
自分も脱ぐ。
程よく鍛えられた筋肉質の綺麗な軀が
目の前に晒される。