第8章 Dive into the blue
大野side
もはや恒例のようにベランダに出る。
そんなおいらの後を追うように
潤くんもベランダに出る。
ベランダの手すりに背中を預けて
空を見上げるけど…。
ワイキキの空は東京ほどではないけど、
明るくてあまり星がみえない。
「翔ちゃん、ハワイ島でたくさん、
星みてるかなぁ」
おいらは呟く。
M:「そうかも…
確か有名な天文台があるはずだから
行ってるかもね」
手すりに凭れるおいらを守るように、
手すりに両手をつくに潤くん。
M:「翔くんが…気になる?」
おいらに向かっていたずらっぽく笑う。
体を起こし潤くんをみる。
「確かに気になるよ
翔ちゃんだけじゃなくてニノのことも
相葉ちゃんのこともね」
M:「智くん、みんなのこと、
大好きだもんね」
「うん、おいらみんなのことが大好きだよ。
みんながいるからここにいれる。
だから…みんなのことが気になるよ」
潤くんの顔を両手では挟む。
「でもね…今は目の前にいる優しい人が
一番気になるかな?」
そう言っておいらから潤くんの
綺麗な唇に口づけた。
潤くんの唇は…アルコールの味がした。