第8章 Dive into the blue
大野side
翌朝、少し遅めのスタートをした
おいらたち。
ホテルの人にウミガメがみれるビーチを
教えてもらい車で出掛けることにした。
もちろん、運転は潤くん。
おいらは助手席に座り、
潤くんの運転する姿をみていた。
M:「智くん?なに見てるの?」
「なに見てるのって潤くん。
運転してるところ格好いいなぁって
思って」
M:「誉めても何も出てこないよ?
ねぇ朝ごはんどうする?」
ちらりとおいらの方を見て聞いてきた。
「うーん、なんでもいいけどね?
潤くんどっかおすすめとかある?」
M:「この先に
以前教えてもらったお店があるよ」
「じゃ、そこにしよ?」
M:「オッケー。じゃそこにするね」
「やっぱりさぁハワイって
日本とは違うよね。
空の色とかさ、高さとかさ。
15年前はそんなこと気づく余裕、
なかったもんね」
M:「わかるわ、それ。
あのときの余裕のなさとか
やらされてる感とか…。
こんな未来が来ること、
全く考えられなかったもんね」
「うん、ホント、おいら、嵐でよかった」
そんなことを話してると着いたのか
潤くんが車を停めた。
おすすめのメニューを二人で食べる。
このあとの話とかして、
ほぼ計画が出来たところで店を出て
ウミガメのいるビーチを目指す。
車は入れない場所にあるビーチだから、
駐車場に車を置いて必要なものを持って
ビーチまでの道を歩く。
なんか楽しくなってきた!