第20章 Sweeter than SWEETS
ドームの控室で着替えて移動車を待つ。
なんせ、事務所のデビュー組は基本、参加になってるから何グループかに分かれることになってて…。
当たり前だけどまずは先輩たちから。
というわけでみんな私服で寛いでた。
「なんかお腹空かない?」
「そこに弁当あるよ」
「潤は?食べない?」
「俺は…いいや」
「ニノは?」
「私もいらないです」
松潤とニノに振られて少ししゅんとした翔くんがなんか可愛そうになる。
「翔くん、少し分けて?
なんか、少しお腹空いてきちゃった」
翔くんの座ってるところに移動しながら言うと嬉しそうな顔の翔くん。
「こんな時間に食べて…太っても知りませんよ?」
「別に平気だよ、まだ初詣で動くし」
憎まれ口を叩くニノに平然と言い返す翔くん。
「智くん、これにしない?」
そう言ってディスポーザブルの丼に入った豚丼を差し出す。
「うん、翔くんが食べたいのでいいよ」
メンバー以外、誰も居ない控室。
一口、二口と翔くんが食べる合間に少しだけ口に運んでると外から足音が聞こえてきた。