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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第20章 Sweeter than SWEETS




ニノと松潤がさっと立ち上がる。

僕も口の中のご飯を胃に流し、翔くんも丼の中の残りをかきこむ。

当たり前だけどみんな、誰の足音かわかってるから…。

足音が止まった瞬間、ニノがドアを引く。

開いた空間に太陽がいた。


もう、さっきまでの涙なんて過去に捨てていつもの明るい笑顔で微笑む相葉ちゃん。


「車、用意できたってよ」


「ありがとう。

 ってか新年一言目がそれですか?」


「あっ!

 あけましておめでとう!
 今年もよろしくね!」


ニノの鋭いツッコミにも一切動じず笑いながらそう言う相葉ちゃんにニノが飛びついた。


「あけましておめでとうございます。

 今年もよろしく…。

 …もう、平気みたいですね?」


「ふふふ、心配おかけしました。

 今年はニノが仇討ってね?」


「私が司会ならね?」


いつもどおりの二人に松潤があけましておめでとう言いながら相葉ちゃんに近づく。


「車、行かないとなんでしょ?

 ほら、翔さんも大野さんも!」


その声に「ほーい」って返事しながら僕の荷物ごと自分の荷物を持つ翔くん。


前を見るとすでに三人は歩き始めてる。

慌てて翔くんと追いかけて相葉ちゃんに新年の挨拶をする。


いつものように5人かたまってそのまま移動車に乗り込む。

【いつものように…】その尊さを知った僕。

これからも5人で【いつものように】歩いていこうね?



<End>
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