第20章 Sweeter than SWEETS
「雅紀、泣いてない?
お前は悪くないからな、一人で背負うなよ?」
嵐の控え室に戻って次の移動の準備を急がなきゃいけない翔ちゃんがずーっとオレのことを気にしてくれてて、逆に申し訳なくなる。
「大丈夫、もう泣いてないよ」
「なら…いいけど…さ?」
「相葉ちゃん、ほんと、お疲れ様。
翔くん、大丈夫だよ、相葉ちゃんは強いもん」
とことこと歩いてきたおーちゃんに抱きしめられて、そのまま、頭をイイコイイコされて…。
突飛とも思える行動だけど…なんでだかすごく優しいものに包まれた感じがした。
「そうそう、まぁ、もし、負けに責任があるとしたらそれは白組出演者全員の責任だし、何よりもあの審査方法のせいでしょ!」
抱きしめられてる俺を見ながらニノちゃんが怒り心頭って感じで翔ちゃんに話しかけててそれを聞いた松潤がウンウンって大きく頷いた。
「確かにあれはないよな…。
ってか、白はもちろん紅組の人たちもきょとーんってしてたよ?
多分テレビの前の人たちも同じだったんじゃない?」
松潤の冷静な分析にマネージャーの声がかぶる。
「相葉さん以外、あと3分で出発です!」