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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第20章 Sweeter than SWEETS




いろんなハプニングに振り回されながらも一応は台本通りに進む番組。

あと少しでそれも終わる。

自分たちが歌う前、ロンドンとの中継から最後の曲振りをしてそのまますぐに後ろに下がる。

次の出番までに許された時間はおよそ8分。

一人っきりの楽屋に駆け込み急いで着替える。

コンサートのときの早替えに比べたら余裕はあるはずなのに気持ちは早替えよりも急いていた。

着替え終わって楽屋のドアを開けると…四人がいた。


「うそ…なんで?」


思わずこぼれた一言にニノがいたずらっぽく笑いながら…「迎えに来ましたよ」って…。

どうしよう…泣きそう。

目頭を押さえてなんとかこらえる。


「あと4分です」


迎えに来たスタッフさんもまさかみんながいるとは思わなかったのか一瞬驚いた顔をしたけど何事もなかったような顔で誘導をはじめた。

スタッフさんを先頭にホールの舞台裏に向かう。

そっと背中に感じる感触。

まるで背中を護るように一番後ろを歩くおーちゃんの手。

ちらりと振り返ると目を細め、頑張ったねって顔で笑ってくれた。

前を見れば3人がチラッとこっちを見て手招きしてた。

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