第20章 Sweeter than SWEETS
反射的に頷いた俺の耳に優しい『ばーか』って声が聞こえた。
優しいトーンと不似合いな言葉に思わず顔を上げた俺の目に映ったのは4人の最上級に優しい笑顔だった。
「こんなことで傷つく訳ないでしょ?」
「そうそう、外野の言葉はシカトする!だよ」
「しょうがないよねぇ、相葉ちゃんスタイル良すぎるんだもん」
「まぁ、起きちゃったことは仕方ないし、気にせず思いっきりやっちゃえよ」
4人とも本当に何でもない顔で言うから…。
こみ上げる涙を全然別の方向見ながら散らす。
やっぱり俺、みんなと会えてよかった。
もう一度顔を上げると松潤が指をくいっくいってして俺を呼ぶからそのままみんなのところに行くとさっとみんなの腕が差し出される。
いつもみたいに本番前の気合入れ。
今回は少しだけみんなと離れたところでみんなと違うことをするけど…気持ちはいつも一緒。
それを俺だけが思ってるわけじゃなくてみんなも思ってくれてる。
重なった手が言葉よりもまっすぐその気持ちを伝えてくれる。
いつもなら松潤の声で気合入れだけど今日は視線で促された。
「今年最後の大仕事!気合入れていこうね!」
俺の一言に4人の気合のこもった返事が帰った。