第20章 Sweeter than SWEETS
やっぱり予想通り、時間通りに終わらなかったリハ。
結果、空くはずの時間はだいぶ短くなったけど…仕方ないよね。
時計を見ると既に16時。
これからNHKホールに入って最終打ち合わせと衣装チェックして…。
「ねえ、本番前に相葉ちゃんに会う時間あるかなぁ?」
これまでの司会の時はみんな一緒だったから本番直前だって緊張はしたけど安心感もあった。
でも、今回は違うから…。
大丈夫って言いながらもきっといつも以上に緊張しているはずの相葉ちゃんに少しでもいいから伝えたくて…。
「どうだろうねぇ。
今年は今までと違うからなぁ。
でも、私も本番前に顔は見ておきたいですし…」
僕の問いかけにそう答えたニノはそのまま、こっちについてるマネ経由で相葉ちゃんに付いてるマネに確認をしてくれた。
「大丈夫みたいですよ。
せっかくなので我々からの楽屋見舞いを直々に届けましょうかね?」
ニノがニヤリっていたずらっぽく笑う。
「あ、それ俺も行くからね!」
「雅紀、嬉しすぎて泣いちゃうかもな」
それまで黙ってた松潤も翔くんも当たり前にそう言って僕達の会話に加わる。
「さすがに始まる前に泣いたらヤバいでしょ?」
ニノの返しにみんなが笑い声で応えた。