第20章 Sweeter than SWEETS
ドームでのリハ時間を逆算して家を出る。
と言っても今日は送迎が僕達のシェアハウスのことを知らないマネだから一旦それぞれのマンションに行くことになる。
めんどくいけど秘密は共有する人間が少なければ少ないほど漏れない。
特にこんな業界はいろんな人がいるしマネージャーなんて昼夜関係ないからプラックと言えばブラック。
だからかな?割とコロコロ変わるし、事務所内で担当が変わることもよくよくある事だから…。
たまにシェアハウスのほうに来てもらう時はレッスン場の方に来てもらうようにしてしてる。
だから僕達のマンションはそれぞれ不自然じゃない程度の距離のところにあったりする。
「智くん準備できた?
智くんのところ経由で戻るけどそれでいい?」
「うん、ありがとう。
もう、準備できてるよ。
じゃぁ、ニノ、潤くん、後で送迎車でね?」
「はいはい。
我々ももう少ししたら出ますから、またあとでね?」
「年明け、こっちに戻ってくるよね?
一応、お雑煮の下ごしらえだけしておくからさ」
ニノと潤くんに見送られながら翔くんと家を出た。
長い一日のはじまり。
空は青く高かった。