第20章 Sweeter than SWEETS
大好きな声が俺の事を呼ぶ。
その声に導かれるようにゆっくりと瞼を押し上げる。
「おはよ、そろそろ時間だよ?」
布団の誘惑は強固だけど_おーちゃんの声の方がもっと強いんだ。
「おはよう
…なんかいい香りがする?」
「うん、朝ごはん出来てるよ。
仕上げちゃうから、顔、洗っておいで?」
まだ、寝てるみんなは出の時間が俺よりも遅いから…。
おーちゃんが小声で言うのに頷いて俺もそろりと和室を出た。
顔を洗ってダイニングに行くとテーブルにはthe和食な朝食が並んでた。
「これ…作ってくれたの?
もしかして…かなり早く起きてくれたの?」
目はテーブルとおーちゃんの顔を行き来する。
「大したもんじゃないけど…今日は朝ぐらいはリラックスして欲しいから…」
ふにゃっと笑うおーちゃんを抱きしめずにいられなかった。
「ありがとう」って頬にキスしたら、またふにゃっとわらって「どういたしまして?」って俺にもキスをくれた。
おーちゃんが作ってくれた朝食を2人で食べる。
いつものようだけど、少しいつもと違う朝。
でも、おーちゃんのおかげかな?
なんか余裕をもってNHKホールに入った。