第20章 Sweeter than SWEETS
ゆっくり立ち上がった相葉ちゃんの腕をそっと引く。
「ん?おーちゃん?」
どうしたの?って顔で僕を見る。
「今日はあっちでみんなで寝よ?」
大きな仕事の前だから1人で寝た方がゆっくり寝れる気はしたけど…1人だと色々ね、色々考えちゃうんだ…。
だからね、みんなに相談した結果、和室に布団を並べることになった。
よくわかんないけど、なんかね僕からマイナスイオンが出るらしい。
そんなわけないのにさ。
でも、なんでもいいや。
相葉ちゃんが少しでも楽になるなら。
そう思ったから相葉ちゃんが帰ってるくるのを待ちながら色々準備してたんだ。
「あ、でも…1人の方が…」いい?って聞こうとした僕に相葉ちゃんが首を降る。
「いいの?」
短い問いかけに頷く僕を見て相葉ちゃんが嬉しそうな顔をした。
「はいはい、いきますよー」
「こっちも終わったから寝よう!」
「寝る場所、早いもん勝ちね!」
翔くんに促され、松潤の声を聞いたところでニノに急かされる。
「うわ、じゃ、早く行かなきゃ!」
そう言って僕の手を取った相葉ちゃんの顔にはいつもの笑顔があって…僕も自然に笑顔になる。
この晩見た夢はなんか幸せな気分になるものだった。