第20章 Sweeter than SWEETS
ゆっくりと明るくなったリビングにとっくに休んでると思った4人の姿があった。
「え?うそ?みんな起きてたの?」
『ただいま』に返ってきた『おかえり』の声でニノがそこにいるのは分かったけど、まさか4人とも起きてるとは思わなくてビックリした。
「当たり前じゃん、雅紀が頑張ってるのに」
そう言いながら俺のカバンをさりげなく受け取る翔ちゃん。
「相葉さん、夕飯は?
ちゃんと食べた?」
少し心配そうな顔で覗き込む松潤にニノがニヤニヤしながら被せてくる。
「やっぱり単独司会になると弁当とか豪華になるの?」
「弁当出ないの知ってるじゃん。
社食で食べてきたよ、ワカメ増量のワカメ蕎麦」
「そっか、ならお風呂入ってきちゃいなよ」
松潤がコートを受け取ってくれながらそう進めてくれた。
「え?みんなは?」
「もう先に済ませたよ。
お風呂場に着替えとか置いてあるし、お湯も張りなおしたからゆっくり浸かっておいで?」
いつもの優しい笑顔でおーちゃんが俺の背中を押した。
「で、出てきたら少しだけ呑も?」
手でグラスを呷る仕草をしたおーちゃん。
「んじゃ、準備しておくね」って言う松潤の声にみんなも笑顔でうなづいてた。