第20章 Sweeter than SWEETS
部屋に射し込む陽射しで夜が明けたのがわかった。
伸ばした手に触れる体温がなくて慌てて起きる。
「え?相葉ちゃんは?」
布団から飛び出て気がついた。
僕、服着てる…。
なんで?昨日は…確か…。
となると、やっぱり雅紀が着せてくれたんだよね?
全部僕がやるつもりだったのに…ってとにかく雅紀!
ベッドを降りてドアを開けるといい香りがしてきて…顔をあげたら笑顔の相葉ちゃんがいた。
「おはよう。
もうすぐ出来るからそれまでの間にシャワー浴びてきなよ?」
昨日までと打って変わって爽やかな笑顔の相葉ちゃん。
何となく圧倒されて気がついたら頷いてた。
「あの…」
「起こしちゃうかなぁって思ったけどあのままじゃ風邪ひいちゃうからね?
とりあえず着せちゃったけど…ごめんね?」
「なんで謝るの?
こっちこそ…ごめん」
謝った僕に手にしてた皿を置いた相葉ちゃんがゆっくりと寄ってきて…ギュッて抱きしめる。
「おーちゃん、ありがとね。
俺、もう大丈夫。
だから見ててね?」
顔を上げるといつもの相葉ちゃんの笑顔があった。
うん、きっと大丈夫。
そう思った僕はそのままバスルームに連行された。