第20章 Sweeter than SWEETS
塞き止められた熱が身体をグルグルと巡る。
出口のない熱を吐き出したいのに吐き出せない…。
でも…緩く縛られただけだから…。
ホントは少し手を動かせば縛めは解けるし熱を吐きますことも出来るのは分かってたけど…それをしなかったんだ…。
だって、それをやってしまったらこの時間が終わってしまうから。
激しく求め合うわけじゃないセックスは止めどない快楽を運んでくる。
大好きな人と肌を重ねる喜びは物理的に快楽を求め合うよりもっと深い悦楽を与えてくれる。
直接的に熱を解放できないなかで何度も何度もおーちゃんにイカされて、痙攣する身体を止めることも出来なくて…。
ただ、言葉にならない声をあげながらおーちゃんにしがみつき、全てを委ねる。
おーちゃんが囁くように何度も愛してるって好きだって言ってくれて…。
それが嬉しくて…。
おーちゃんの優しさが沁みて…すーって心が軽くなった気がして…。
このまま…溶けちゃいたいって思うほどこの時間が愛しくて…。
ずっとこのまま…って思うけど、何度もイってる身体がそろそろ限界で…。
「おねっ…がぃ……も…もぅ……だした…ぃ…
さとの……ちょー…だぃっ」
おーちゃんの腕を掴みながら懇願した。