第20章 Sweeter than SWEETS

性急さの欠けらも無いセックス。

ただお互いの体温を分け合うようにひとつになったままゆっくりと雅紀の身体を揺さぶる。


「さと…そこっ…いいっ…きもちっぃいっ」


「うんっ、ここでしょ？

　ここ、きもちいもんね？」


何度もそこに自身を当て擦るようにする。

ぎゅっと締まる雅紀の中に持っていかれそうになる度にストロークを緩める。

包まれる心地良さと抱き合うことで生まれる柔らかな温かさをゆっくりと味わう…。

そんな時間が流れていく。


「雅紀…雅紀……」


優しさの塊のような雅紀。

名前の呼び、ゆっくりとしたでも甘い時間の中で普段はなかなか伝えられない気持ちを何度も伝える。

好き…、

愛してる…、

ずっと一緒にいよう…。

ボキャブラリーの少ない俺が口にできる言葉の種類は限りなく少ないけどそれでも…。

雅紀の心に刷り込むように、何度も何度も口づけと共に雅の身体に伝えていく。


「さとっ……くんっ、もぅっ、も…っ、ダメっ、

　ねっ、ねぇっ、も、もう、ぃきっ…ぃっ」


俺の腕を掴む手に力が入って雅紀の限界が近いことを教えてくる。