第20章 Sweeter than SWEETS
分かってたこととはいえ忙しくなりすぎてどうしようも無くなった俺をおーちゃんが抱きしめてくれた。
ぐちゃぐちゃになった気持ちを全部受け止めてくれてひとつひとつ溶かしてくれる…。
おーちゃんの唇が身体を撫でるたびにその温かさと柔らかさに酔う。
おーちゃんの声にしない言葉が聴こえるようで全てをおーちゃんに託したくなる。
気がつけば洋服も下着も脱がされて生まれたままの姿を晒してた。
おーちゃんの綺麗な手に導かれてあと少しで解き放たれるって思ったのに…。
おーちゃんの手が止まった。
あんまり突然のことで混乱する。
そんな状態で聞けたのは「なんで?」の一言だけで…。
そんな俺におーちゃんは優しく微笑みながらおーちゃんの想いを言葉にしてくれる。
途中で放り出されたことに呆然としたけどおーちゃんの優しさになんだかほっとしたんだ。
シーツで俺を包んだおーちゃんが急いで戻ってきた。
身につけてた服を性急に脱ぎ捨てる。
その表情は優しいのに…なんとも言えない力強さがあった。
全てを包み込むようなおーちゃんの持つ靭さに俺は全てを預けた。