第20章 Sweeter than SWEETS
俺も全てを脱ぎ捨てて改めて雅紀を抱きしめる。
触れ合う素肌から雅紀の苦しみを、辛さを受け止められればいいのに…。
雅紀の身体に纏わせたシーツをゆっくりと落とす。
雅紀と視線が絡む。
でも…言葉はない。
言葉なんかなくてもよかった。
離れていた間に冷めた熱を取り戻すように雅紀の体に唇を落とす。
肩にある痣…。
いつからか隠すようになったよね…。
気遣い屋の雅紀が少しでもファンを不快にさせないように…って。
そんなことないのにな。
この痣だって全部丸ごと雅紀なのに…。
雅紀に教えてやりたい。
丸ごと誇っていいと。
「雅…好きだよ…
雅のこと…ほんとうに…」
雅紀の柔らかな肌にキスを落としながら再び熱を持ち始めた雅紀のソコに持ってきたリボンを絡めた。
緩く…でも、直ぐにイケないように絡めたリボンが湿り気を帯び、色を濃くしていく…。
比例するように雅紀の声に艶が交じる。
「おーちゃ……」
耳に届く俺を呼ぶ微かな声。
「うん…いるよ?」
身体中にキスを落としながら俺に向かって伸びた手をそっと握る。
もっと…もっと求めて欲しい…。
もっと…雅紀のことを愛したいから…。