第20章 Sweeter than SWEETS
「ねぇ、雅紀、ベッドに行こう?
で、2人で気持ちいいこと、しよ?」
「おーちゃん?」
ようやく落ち着いてきた頃に僕から誘った。
「あのさ、もうなんにも考えられない位キモチいい事して、頭の中、空っぽにしよう?
そしたらね、きっとうまくいくよ」
何でもかんでもセックスで解消するわけじゃない。
そんなのは百も承知。
でもね、こういう時の解決手段として選ぶのはダメじゃないと思うんだ。
体温を分け合って、2人で空っぽになるまで求め合うのもいいと思うんだ。
だから…ストレートに誘った。
「雅紀…俺が…天国につれてってやるよ。
ほら、行くよ?」
まだ少し戸惑った様子の雅紀の手を引いて大きなベッドのある寝室へ向かう。
キングサイズのベットに腰掛けて雅紀の手をとる。
「雅紀…愛してる」
ストレートにそう告げて取った手を引くと俺の膝の上に遠慮がちに乗る。
なんかものすごく可愛く思えて、頬に両手を添えて雅紀の唇に自分の唇を触れさせる。
何度も何度も、触れるだけのキスを重ねる。
体温を移すように…唇からゆっくりと気持ちを伝えていく。