第6章 甘い夢
大野side
翔ちゃんの指が唇を撫でる。
その感触が気持ちいい…。
躯が次の刺激を貪欲に求める。
もっと…もっと…翔ちゃんが欲しい…。
なのに翔ちゃんは
欲しい刺激をくれずにいる。
瞳は限りなく甘いのに
その奥にはかすかに意地悪な光がみえる。
きっと言わない限り…
その刺激はもらえない。
S:「智くん?どうしてほしいの?」
整った顔がにやりと笑う。
自らの欲望を口にする恥ずかしさと
得たい快楽を天秤にかける…。
「しょうちゃん…おねがい…胸を…」
そこまでしか言えなかった。
翔ちゃんの眼が「よくできました」って
言ってる気がした。
そして…
翔ちゃんの口が俺の胸の突起を含んだ。
濡れた感触が胸の飾りを包む。
「あぁ…あんっ…しょ…ちゃ…んっ
きもち…いい…んっ」
声が抑えられない。
S:「智くん、俺の指、舐めて」
そう言って唇を撫でていた指を
俺の口の中に入れる。
言われるがままに翔ちゃんの指に舐める。
翔ちゃんの節ばった男っぽい指に
舌を絡める。
「んっ…う…ん…」
口腔を翔ちゃんの指が暴れる。
口の中を愛撫されているみたいで…
脳みそがしびれる…。
ちゅぷっっと音を立てて
翔ちゃんの指が口から抜かれる。
その指が…
もう一つの胸の飾りを弄り始めた…。