第6章 甘い夢
櫻井side
智くんに吐息混じりで名前を呼ばれる。
それだけで心拍数が跳ね上がる。
智くんの声が甘い。
まるで媚薬のように俺を狂わす。
もっと、その声を聞かせて。
もっと俺を狂わせて…。
何かを求めるように延びた
智くんの手に自分の手を絡める。
離さない…この手を絶対に離さない。
首筋を舐める。
噛み付くようなキスをする。
白く滑らかな肌に紅い印をつける。
俺のモノだと…
俺自身が確認するために…。
O:「もっと…もっとして…
しょうちゃんの…痕をつけて…」
「智くん…かわいい…もっと求めて…
俺のことを求めて…
思ってることを口に出して…
…そしたら…もっと…
気持ちよくしてあげるから…」
智くんのパジャマに手をかける。
ボタンを一つ外す。
露になる肌に唇を這わす。
音を立ててキスをする。
その度に智くんの体がびくっと反応する。
一つ、また一つ。
ボタンを外すたびキスの雨を降らす。
O:「しょ…おね…がい…さわ…って」
じれたように智くんが言う。
「触ってってどこを?」
O:「しょぅ…」
わかってるでしょ?と
期待を込めた眼で俺を見る智くん。
わかってるけど…
あえてその場所を外して愛撫を続ける。
O:「あぁ…もぅ…おねがぃ…」
焦れる智くんを煽る。
「お願い…じゃわからないよ。
口に出してごらん」
言いながら智くんの唇を指先で撫でる。