第20章 Sweeter than SWEETS
「帰りも鍵をエントランスの回収BOXに入れるだけでしょ?」
相葉ちゃんが部屋の中をあちこち見ながら確認してくる。
「うん、あのロボット、そう言ってたよね」
エントランスでのことを思い出しながら僕はそう答えた。
「しかもキッチンの食材も使い放題で必要なものがあれば部屋から注文もできるって言ってたよね?」
「うん、部屋のタブレット……ってこれか?」
リビングのテーブルに置かれたタブレット。
「これで注文できるって言ってたよ、あのロボット」
しかもお届けもロボットだからほんとうに中のスタッフとも会わずに済むらしい。
「なんか、いろいろすごいね
うわっ、なにこれ!」
広々としたキッチンで色々見ていた相葉ちゃんが大きな声を上げた。
その声につられるように僕もキッチンに行くと大きな冷蔵庫を開けながらニコニコしてる相葉ちゃんがいた。
後ろから覗き込んだ僕に「材料ありまくり!なに作ろうか?」って聞いてくる。
2人でタブレットに入ってるアプリを開いて作れそうなものを選ぶ。
「よし!作ろう!」
テンション高めの相葉ちゃんに引きづられるようにエプロンをつけて2人で作り始めた。