第20章 Sweeter than SWEETS
運転する相葉ちゃんの顔を見ながら今朝の話をすると「そっかぁ」って声がきこえた。
「あの…嫌だった?」
不安になって聞くと信号が赤になったところで相葉ちゃんがこっちを向く。
「嫌じゃないよ?
でもクリスマスに俺と2人でいいの?」
「へ?僕は嬉しいけど…相葉ちゃんは…?」
「嫌なわけないじゃん。
こうやってデート?できるだけでも嬉しいのに…」
「じゃ、2人で楽しもうよ。
せっかくの機会だしさ?」
「だね。
ツアー中って案外一緒になれないしね?」
「だってそれは…相葉ちゃんの部屋にはJrくんたちがいっぱい来るから…」
「別に俺が誘ってるわけじゃないんだけどさ…なんか気づいたらいるんだよね、あいつら」
口調は呆れたって感じだけど、目は優しく笑ってる。
相葉ちゃん、面倒見いいからね。
後輩達もそれをわかってるから甘えやすいんだろうなぁ。
松潤はツアー中はどっちかというとスタッフさんたちと一緒のことが多いし、翔くんは結構、上下関係きっちりしてるから案外、アプローチしづらいんだよね。
僕やニノはまぁ、言わずもがなだし…。
結果、相葉ちゃんのところに集まっちゃうんだよね。