第20章 Sweeter than SWEETS
おーちゃんの突然の誘いにびっくりしたけど…。
完全に詰んだ状態のここから少しでも浮かびたいって思う気持ちがその誘いに乗るって選択をさせた。
打ち合わせ中の3人に一応、出かけることを伝えた方がいいかなって思って打ち合わせ場所に顔を出したら3人からものすごい笑顔で送り出された。
念の為、明日の準備だけして玄関に出しといてって言われてなんで?って思ったけど、3人の表情からそれを聞くだけ無駄な気がして素直に従う。
おーちゃんにもその伝言を伝えるとわかったって素直に頷いたおーちゃん。
しばらくして、玄関におーちゃんの小さなバッグが置かれた。
「相葉ちゃんも準備OK?」
おーちゃんがにっこり笑って聞いてくる。
「うん。平気だよ。
じゃ、出ようか?」
手にした愛車のキーをおーちゃんに見せる。
そのままおーちゃんの腰に手をまわしてエスコートした。
車に乗り込んだおーちゃんが少し不安そうな顔で俺を見てくる。
「ん?どうしたの?」
「あのさ、あんなこと言ったけど…クリスマスに2人でショッピングってやっぱり無謀かなぁ…って」
「それなら大丈夫、俺にまかせて?」
それだけ言うとハンドルを切った。