第20章 Sweeter than SWEETS
「別に信じてないわけじゃ…」
翔くんが人の悪そうな顔をして僕を見る。
「ふふふ、そんなにいじめないであげなよ。
相葉さんなら今、潤くんと打合せしてますよ。
もう少しで終わるんじゃないかな?
そしたら2人で出かけたら?」
「いつ行っても大丈夫になってるからさ、ゆっくりしておいでよ」
2人してそう言うから僕も覚悟を決めた。
しばらくして松潤と打ち合わせを終えた相葉ちゃんがリビングに入ってきた。
その後ろから来た松潤が今度は翔くんに声を掛けてまた打ち合わせスペースに戻っていく。
「呼ばれたから行ってくるわ。
智くんは特にないみたいだから出掛けて大丈夫だからね?」
そう言うと僕の方をぽんって叩いて行っちゃった。
「まーくん、お疲れ様。
これ飲んで一休みして?
で、私もちょっとあっちに顔出してきますから…」
ニノはラテの入ったマグを相葉ちゃんの前に置くとキッチン経由で打ち合わせスペースに消えてしまう。
二人っきりになったリビングで僕は小さく息を吸うと覚悟を決めて相葉ちゃんを誘った。
一瞬、戸惑った顔をした相葉ちゃんだけどすぐに笑顔になって頷いてくれた。