第20章 Sweeter than SWEETS
目の前に並ぶケーキに瞳をキラキラさせながら嬉しそうに笑う相葉ちゃん。
隣の翔くんを見るとドヤ顔でやっぱり相葉ちゃんを見てる。
ニノが見た目じゃわかんなそうなケーキの解説をしてて、松潤は持ってきたマグカップに紅茶を注いでる。
忙しい中で本当に心を亡くしてしまいそうになるから…こういう時間が大事だ思うし、大切にしたいって思うんだ。
「どうしようかなぁ…こっちのチョコにしようかなぁ…。
いや、こっちも美味しそうだし…」
「もう、さっさと決めなさいよ」
迷う相葉ちゃんにつっこむニノ。
「まぁ、今日の主役は相葉さんだから。
迷うなら両方食べればいいじゃん」
松潤がみんなにマグカップを回しながらある意味正論なことを言ってる。
「でも太るじゃん」
「いやいや、翔やんじゃないから平気でしょ?」
「おい、さり気に俺をディスるなよ」
相葉ちゃんとニノのやり取りに参戦した翔くん。
これもまたいつもの空気だから放っておく。
結局、相葉ちゃんの皿にはガトーショコラとイチゴのタルトが乗った。
相葉ちゃんが選んだあとに僕達もそれぞれ選んで恥ずかしがる相葉ちゃんを見ながらハッピーバースデーを歌って改めてお祝いした。