第20章 Sweeter than SWEETS
しばらくして手に色んなもんを持ったみんなが戻ってきた。
「雅紀ごめんね。
ほんとはホールで用意したかったんだけどさ」
「翔ちゃん頼み忘れてたんだもん、だから好きなの選ぶ形式にしましたよ?」
皿とフォークを持った翔ちゃんが申し訳なさそうな顔で謝ってきた。
「いいよ、そんなの。
こうやって祝ってもらえるだけでありがたいのに」
「ほら、ね?翔くん、言った通りでしょ?
相葉ちゃんはそんなこと気にしないよって」
「まぁ、分かってはいたけどさ…なんかあのバースデーケーキって特別感あるじゃん」
「翔さんって案外そういうところこだわるよね」
おーちゃんが器用にマグカップをテーブルに起きながら言う。
後ろからケーキの箱を持った潤ちゃんがまぜ返すように言うのをニノがニヤニヤしながら見てる。
「うっさいな!もう、雅紀ほら先に選んで」
翔ちゃんがすこし顔を赤くして急かすように言うからありがとうって言いながら潤ちゃんが出してくれたケーキを見た。
「どれも美味しそう…。
って、なんか多くない?」
おしゃれなガラスのロングプレートに並べられたケーキを数えた。