第20章 Sweeter than SWEETS
「それが難しいのに…」
思わず零れた一言に松潤が笑って肩を叩く。
「大丈夫、俺たちもちゃんと考えてるから。
とりあえず飯にしよ?
で、相葉さんの誕生日祝おうよ」
「…そう……だね」
うん、たしかにまずはそっちだよね。
「シチュー、出来た?
持ってくよ?」
ニノがキッチンに顔を出しながらそう言ってくれたから遠慮無くシチューをよそった皿を渡す。
「お、美味そうじゃん」
褒められてなんか嬉しい。
「そう?だといいけど…。
あとは僕が持っていくからそれ、出しちゃって?」
「了解。
翔ちゃん、まーくん呼んで?」
キッチンを出ていきながら大声で翔くんに指示を出すニノ。
ある意味いつもの光景でその当たり前がなんか妙に愛おしく感じた。
シチューをよそった皿を手にダイニングに行くと潤くんが用意してくれた料理やグラス、ワインボトルなんかがテーブルに所狭しと並べられていた。
「今日はまーくん、ここね?」
ニノがお誕生日席に相葉ちゃんを誘導する。
「よし、みんな揃ったね。
じゃ、智くん、一言!」
翔くんに振られて、みんなの目が僕を見る。