第20章 Sweeter than SWEETS
僕たちが面談会場に通された途端に浮かぶ安心したような表情。
翔くんもわかったのかちらっと僕の方を見る。
多分気付いてる下の二人もからかう様な口調で場の空気を明るく染め上げていく。
普段ならその役目は相葉ちゃんが得意とするところだけど…。
助け合うのが僕らだからね?
誰かが辛い時には一緒に分かち合い、前に進めないときには進む方法を自ら示す。
こうやって僕たちはやってきたから…。
だから安心していいよ。
「ってかさ、面談いる?
相葉さんのことなんてもう…あんなことからこんなことまで知ってますし…架純ちゃんとは共演してますからねぇ」
ニノがさり気なく言い出す。
「じゃぁ、終わりにする?
相葉ちゃんたちもこれで終わりでしょ?
今日クリスマスイブだし、スタッフさんたちだってね?」
僕たちが司会をやったときからお世話になってるスタッフさんたちもいっぱいいるし、そっちに話を振る。
「そうだよねぇ。
まぁ、俺と兄やんは架純ちゃんと共演はないけど番組にも来てもらってるからそこそこわかるし?
俺たちがここに来たことで既成事実もできたじゃん?
だめですかね?これで切り上げちゃ?」
翔くんもそう言ってスタッフさんの中で一番偉い人にお伺いを立てた。