第1章 日常

櫻井Side


車の停まる音がした。

多分、松潤と智くんが
戻って来たんだろなぁ。

打ち合わせ、無事終わったかな？
あとで聞いとこ。


N:「なんか遅くない？
　　あれ、潤くんの車の音だよね？」


「うん…どうしたんだろう？」


A:「俺見てくる！」


相葉くんが玄関に向かう。


「あーあ、行っちゃった。」


今日の収録中の智くん、
少し顔色が悪かった気がした。

なんか気になるし…。


「俺も行ってくるわ」


N:「はいはい、いってらっしゃい。
　　ほんと心配性だねぇ」


ニノの飽きれたような笑いを含んだ声を
聞きながら俺も玄関に向かう。

駐車場には潤くんの車が停まってる。
そして助手席に…ブランケットの塊。

やっぱり調子悪いのかな？智くん。

目を運転席側に向ける。
潤くんと相葉くんがじゃれ合ってる。

それをきょとんとした顔で見てる智くん。

可愛いなぁ。

俺は智くんを迎えるために助手席の
ドアを開けて智くんに声をかけた。