• テキストサイズ

【M】Last Kiss(気象系)

第5章 ファーストキッス



俺は璃子を見つけた安堵でさらにワンワン泣いちゃって、そしたら璃子、ヨシヨシって俺の頭撫ぜて…


『潤、カワイイねぇ♪』

チュ☆

…みたいな。


いや、一切深い意味はないんだよ。なんせ一桁だから。まあ、ませてはいたんだろうけど。ほっぺとかじゃなく唇にしちゃうあたり。周りは『あらカワイイわね~』くらいにしか思わなかっただろうね。微笑ましい光景、なんじゃない?まあ、一桁だから。俺だって、今ならそう思うよ。

でも当時は、子供ながらに衝撃的で。ビックリして泣き止んだ覚えがある。で、子供ながらに妙な気持ちになった。捕まった、みたいな。…俺もしっかりませてたのかも(笑)。


あれから20年以上。自由にやってるけど、会うとやっぱ、持ってかれるね。いろいろと。



「おまえはちっちゃい頃から勇ましかったよな。ヒーローみたいな感じでさ」
「ヒーロー?せめてヒロインでしょ」
「いや、ヒーローでしょ。泣いてるお姫様にキスなんてしてさ。いつも俺のこと助けてくれたじゃん」
「そうだっけぇ?てゆーか、私はお姫様にキスなんてしないって(笑)」
「いやいや。実際は俺にだけど…」
「へ?何言ってんの。してないよぉ」
「…は?」


…おいおい?


/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp