第3章 環境も変われば人も変わる
そして、その後プロレスごっこして遊ぶ馬鹿共はほっといて、残ったメンバーはご飯を食べた。
そうして、お腹いっぱいになり「帰りたーい」コールが出始めた時。
「遅いわよ、しょーこ!」
「ごめんごめん、丁度忙しい時だったのよ。で、写真の子達は?」
「奥のモデル部屋に居るわ」
お、しょーこさんのお出ましか。
流石に、おそ松は駄目だしされるだろうな。
俺は、綺麗好きなしょーこさんのために、ちゃっちゃと周りの物を片付けた。
その間にも、おそ松が俺の腰に抱きついてきたから、やりにくいやりにくい。
ぺしぺし叩くけど、なかなか離れてくんない。
「くーん、この前ぶりね~」
「どーも、しょーこさん」
「嫌ねぇ、今までお友達紹介してくれなかったのにぃ」
「ごめんね、色々訳有りだったから」
如何にも、バリキャリですって格好で登場したしょーこさん。
相変わらず色気ムンムンの格好は、生唾物だ。
黒いストッキングからはみ出るムチムチとした太ももといい、豊満な胸といい、この人の露出的格好にはいつも参ってしまう。
その点、りょーこさんは清楚感あふれる格好で、何処か包容力がある優しいお姉さん。
まぁ、同じ姉妹でもこうも違うとはね。
チョロ松「どどどど、どうも!!」
「うふふー、私デザイナーのしょーこです。よろしくねー?」
トド松「よろしくお願いします! 僕、そういう仕事興味あるんで、是非色々教えて下さいね! あ、メアド交換いいですか?」
すげぇ、手が早いぞ同類よ。
お、お前、そんなにがっつく側の人間だったなんて。
「あらー、いいわよー?」
その後、メアド交換が終わるとそれぞれ自己紹介をした。
しょーこさんは、ずっと俺の腰にまとわりつくおそ松に興味を示してるようだ。
なぁんか案が浮かんだみたいだね、しょーこさん。
「くん、随分腰細くなったわねぇ」
「あれ、そこ見てたんだ」
「何処見てると思ったのー?」
「おそ松のほう」
「嫌ねぇ、見てるのは、貴方よ。あ、な、た」
流石、しょーこさん。
貴方には敵わないや。
「――はぁ、しょーこさん。何思いついたワケ?」
「んー? そろそろ夏よね。夏休みにがっつり水着撮影しようかなぁって」
――ん、俺普通の男姿?
それともF6?