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蒼い恋

第7章 習得



部屋の中には美しいワルツのメロディーが流れる

中央ではシュウとルカが手を取り合い、簡単なふりから練習しているのだが....

コツッ、コツッ

華やかさをかき消すような鋭い靴の音....

「ッ....!!」

全く合わないダンス....

「はぁ....」

シュウは深々とため息をつき、音楽の停止ボタンを押す

「ごめんなさい!!」

私は何を言われるか分かりきっており
思わず頭を下げる

そんな様子を見てまたシュウはため息をつく

「あんたが、そんなに運動音痴だとは思わなかった」

シュウは呆れてソファーに座り込む

「....っ....」

言い返す言葉もなく、俯いてしまう

確かに昔から体育の授業は出ていなかったし、この一年の入院の間に体力も随分落ちていた

それに、理由はそれだけじゃなくて....

「大体、なんかたどたどしさが目に余るな

もっと恋人らしくしろ」

「ッ!!///

そんなこと言われても....」

恋人らしく....なんて、本当は付き合ってもいないのに....

それに....

ルカはちらっと目を閉じているシュウの顔を見る

美しく整った顔立ちで、透き通るような蒼い瞳....
そんな彼と至近距離にずっといるとなんだか見とれてしまって集中できない....

私なんかが隣に並んで、彼に恥をかかせたくない
そんな気持ちが益々募っていく


「おい」

「は、はい!」

シュウは静かに立ち上がり、手を出す

また続きを始めるんだと思い、私も手を重ねる

しかし、その力強い手は私の体を引っ張る

「えっ....!!」

ポスッ....

気づいたら私はシュウに抱きしめられていた

「シュウ....?」



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