• テキストサイズ

可愛いポケモンに囲まれて

第9章 捨てられ船



~敵 女side イズミ~

勝った。ぺリッパーが3度目のたくわえるを終えた瞬間、私はそう勝利を確信した。ガキが何をミズゴロウに指示したかったかは分からないけど、その指示はそのミズゴロウにも伝わらなかったようね。その指示があった後、ミズゴロウはその場から動く気配はない。グラエナに誘導させられたとも知らずに。私は笑みを浮かべ、そして叫んだ。

「ぺリッパー!はきだすこうげき!!」

最初にミズゴロウ、次にエネコ、…そして最後にお前だ、クソガキ!!

ドォンッ!!

大きな音と共にホコリが舞い散る。私は笑いこらえながら、次の体勢を整えるためにグラエナとぺリッパーを私の近くに呼び戻そうと口を開いた。しかし、それは叶わなかった。再び大きな振動が起こったからだ。

「な、なに!?」

残ったエネコが悪あがきを!?ギリッと奥歯を噛む。しかし、気持ちを持ち直した。不意をつかれたが、完全勝利には違いない。あのくらいの衝撃…ぺリッパーやグラエナであればもちこたえる。

「グラエナ! ぺリッパー! 残りの1匹も片付けてしまいなさい!」
/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp